余震が続く東京。
職場で原発事故のニュースをネットでチェックしつつ、時間があるときに脚本を書いていました。
しました。
訴える同僚たち。
すでに関東脱出を決意し、荷物、移動手段を手配している同僚もいました。
それでも、17日の朝の渋谷は計画停電の影響で、通勤するサラリーマンの姿が若干少ないくらいで、
普段の通勤風景と変わりません。
職場の女性スタッフに、「放射能どう思う?」と聞いたら、その女性は「しょうがいないですよね。
こうなったら」と、昨日から放射能汚染を過敏過ぎるくらい心配をしている男の同僚より、
肝の座った返事がかえってきました。
私はというと、政府の対応の遅さと東京電力の緊急時の対処に怒っていますが、今すぐに
田舎の九州に帰ることは考えていません。
同僚曰く、「菅首相が「非常事態宣言」を出した時はすでに遅い!」とか、
「羽田、JR、成田などの交通機関に脱出する人々が殺到し、逃げられなくなる」
「早めに逃げれるのなら、逃げた方がいい!」などなどの意見が。
確かに、今の政府の対応を見ていると、手遅れになったあたりで関東エリアにも
避難勧告が出される可能性があります。
しかし・・・
まだ逃げ出すわけにはいかない理由が、私にはあります。
のんきに洗濯物を干している家々を見ていると、原発事故はまだ遙か彼方のお話のようで
都内では現実感まったくありません。
コンビニで「韓流スター」の記事を立ち読みをする女性。
なか卯で牛丼をほうばる若者たち。
電車の中で幼い赤ちゃんを連れている若い主婦。
いつもの仕事だと、マンションのゴミ捨てをする管理人のおじさん。
いたって普通の日常生活の風景が見られる2011年3月17日の東京。
はたして、海外メディアが騒いでいるような「第二のチェルノブイリ事故」になるのか?
そして、関東エリアから脱出をはかる人々のパニックが起こるのか?
それとも、なんとかこの事態を収集し、被害を最小に食い止める事ができるのか?
すべては日本政府や、命がけで原発の消火活動を行なっている人々にかかっています。
私はただTVでしか見守るほかありません。