前作と前前作の「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」も観ており、
一応、メジャーな作品は観ております。
宮崎ジブリ映画がなくなり、日テレ系の夏の稼げるアニメ映画の危機を救ったのが
東京エリアでもわずかしかなかったのに、今度は東宝印がついた全国ロードショーにまで
大発展を遂げております。
「おおかみこどもの〜」あたりは、どうも好きになれない映画でした。
今回の「バケモノの子」も大ハズレの映画でした・・・
どこが?と聞く人もいるでしょうが、このアニメ映画は完全に物語を放り込み過ぎていて
最後の最後までシラケた気分にさせる映画になっております。
描きたいものが多すぎたのか?それ以前に、宮崎アニメの「千と千尋の神隠し」ばりの
現実世界からバケモノ世界へ行ったり来たりできてしまうという、なんでもアリの設定に
まずはシラケてしまい、さらには、いかにも細田キャラしている女子高生が出てくるあたりで
ドンドンドンドン、映画の世界に入り込めなくなってしまいました。。
楓という女子高生キャラクター、いらないでしょう?!この物語にはっ!
物語の主軸は、九太と熊徹(くまてつ)でいいのに、何故にいろんなキャラを混ぜくり
返して見せるのか?
おまけに、リリー・フランキー演じる「百秋坊」という僧侶が、それまで古風な言い回しで
台詞を言っていたにもかかわらず、いきなり「それは良いアドバイス」ってなんだそれ!
「アドバイス」って・・・日本語英語じゃないのかね・・
その台詞を聞いた瞬間に、またまた映画の世界に入っていけず・・
宮崎アニメと比較対照されるのは酷かもしれませんが、バケモノ世界の世界観が曖昧
すぎるのと、設定が曖昧過ぎるのがこの映画をダメにしています。
せっかく作るんだったら、細田流の徹底したバケモノ世界を作って見せてほしい。
ワイングラスが置いてあったり、人間の世界にあるようなものばかりのバケモノの世界なんて
いい加減にすぎますぜ。
この映画で泣ける人もいるようですが・・どこで?
また、最後の相変わらず音程がずれているのかあっているのかわからない説教臭い歌を歌う
ミスチルの歌もなんだかなぁ〜と。
インサイドヘッド、もう一度観に行ってみよう。
そう思わせた映画が「バケモノの子」でした。
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