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映画評「イングロリアス・バスターズ」

クエンティン・タランティーノ監督最新作、「イングロリアス・バスターズ」を見ました。

ハリウッドでは、数年前からタランティーノが戦争映画の脚本を書いているらしいと言う噂が流れていたそうです。

それがなんと、ブラット・ピットを主演にした今回の作品だとは!

一言でこの映画の感想を言うならば、期待はずれでした。

タランティーノ監督らしいバイオレンスに、チャプターで区切られた内容。

南部なまりのブラット・ピットもいい味を出しているし、「ユダヤハンター」のナチSS高官役を演じる役者も素晴らしい演技をしています。

しかしー

モヤモヤした煮え切らないまま、ラストのクライマックスへ向かうのです。

もっとブラピ率いるバスターズが、残酷なまでにナチ狩りをしていくのが見たかったですね。

そして、どうせなら、バスターズ達がヒトラーを追い詰めて、壮絶なバトルを展開するアクションで締め括って欲しかったです。

ブラピもなんだか、音無し過ぎなんですよ。。

イタリアンなのにイタリア語が全く喋れないといシーンは爆笑ものでしたが。

また、ハリウッド映画でよくやる、ドイツ人が出ていながら英語しか話さないと言う出鱈目さはなく、話す言語に徹底したタランティーノ監督の演出は素晴らしいと思いました。

うーん。。

なんだか、マニアックな玄人向け映画に仕上がっていたように思いました。