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最近のアメリカの新聞業界について

最近のアメリカの新聞業界について

最近、NHKクローズアップ現代という番組を
見ました。そこで、アメリカではインターネットの
ニュース配信の勢いにおされて、新聞社の経営が
厳しくなりつつあると話していました。

あの世界一有名なニューヨークタイムズ社ですら
記者の大規模なリストラを行っており、
栄誉あるピューリッツァー賞を受賞した記者ですら
リストラの対象になっているとの事でした。

アメリカの地方紙になると、さらに事態は深刻
らしく、すでに多くの地方新聞社が廃業して
いっているそうです。

インターネットの普及が進むにつれて、アメリカ人の多くが、
新聞を購読するよりもネットに掲載されたニュース記事を読んでおり、
それが新聞業界を廃業に追い込んでいる原因の
一つになっているようでした。

またアメリカの新聞は、企業からの広告費を集める事により
経営が成り立っているため、購読者による新聞販売の収益はわずかな割合にしか過ぎないとの事。

このため、企業が新聞に載せる広告を控え、
インターネットに広告を載せるようになってからは
広告収入が激減し、拍車をかけてアメリカの新聞業界を廃業に
追い込んでいるとありました。

一方、日本では、新聞社の収益形態がアメリカとは
逆であり、購読者による売り上げによる割合が
広告費をおさえて圧倒的なため、いきなりアメリカの
ような事態にはならないだろうと話してました。

新聞が姿を消していきつつあるなんて、ほんの数年前までは
考えられない話しだと思いました。

しかも、あのニューヨークタイムズですら経営が
困難になってきているとは!

ネット社会が進む事により、徐々に社会の形態が
変わりつつある事が窺えます。

すでに音楽業界ではCDが売れない時代を迎えていますし、
映像業界でもレンタルDVDがネット配信型システム
に徐々に移行しつつあります。

新聞、音楽、映像のつぎは、一体どの分野がネットにより
変革を求められるのでしょうか?

アメリカではどうやら本などの出版業界が、
ネットによる変革を迫られているようで、
電子BOOKとして携帯型端末に本をダウンロード
して書籍を読んでいる人が増えつつあります。

新聞を含めて、本などの雑誌が減る事は
森林の伐採などの深刻な環境破壊を防ぐ事に
なるのでしょう。

しかし、その一方で、本などの形態を残さなくなってしまうと、
アーカイブが全て形がない電子データになり、
万が一、電子データにアクセスできない危機的な
事故が起きた場合は
アーカイブごと消滅してしまうような気がして
しまいます。

これからの未来、はたしてどのような事が待ち受けているのでしょうか?