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映画評 「激突!」

最近、リチャード・マシスン原作の短編小説「DUEL」
を読みました。これが実に面白いんです。
その小説をもとにして映像化したのが、あのスピルバーグ監督の
「激突!」。これまた非常に面白い。

昔なら、TVの月曜ロードショーなどで繰り返し放送
され、「E.T」を知らない時期でも、スピルバーグ監督
と言えば、この「激突!」でした。

原作小説を読むと、スピルバーグが映像化するにあたって
加えた演出がいくつかあるのがわかります。
特に、小説ではタンクローリーの運転手の姿を
ハッキリとは見せないまでも、主人公は目視している
のに対し、スピルバーグ版は最後まで腕などの一部しか
運転手の姿を見せず、謎の人物として描いています。

また、主人公の車が踏切で足止めをくらっているところに
あのタンクローリーが後ろから押入れようとするシーンは
スピルバーグが加えた演出のうちの一つであり、
小説にはありませんでした。

この辺の演出が、スピルバーグならではのような気がします。

もともとTVで放送されたものが、話題になって映画として
上映されたと聞きました。

是非、一度でいいから劇場で「激突!」を観たいですね。

何度もビデオで繰り返し観た作品の一つであり、
何度も観てしまうほど、面白い映画を作れるスピルバーグ監督は
やはりただ者ではないのかもしれません。