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実験映画「Marija's World; マリアの世界」裏話その1

実験映画「Marija's World; マリアの世界」裏話その1

すでに告知をさせて頂いたとおり、来月の5月29日
30日に、東京、江古田の日本大学芸術学部
開催される第36回映像学会全国大会にて、上映が
決定した、STUDIO F+製作の実験映画「Marija's World; マリアの世界」。

詳細な上映日程は5月上旬には掲載する予定です。

今回は、この映画の製作秘話を書いてみます。

この短編映画のヒロインは、同性愛者であると言う
設定でストーリーを組み立てています。

女性だが同姓である女性しか愛せないというヒロイン。

通俗的に言えば「レズビアン」という事です。

そのヒロイン、マリアは恋人だった女性のアンナ
からいきなり別れの手紙を受取ります。
失意のドン底に落ちるマリアは、自分の人生に
絶望し、ピストル自殺をはかろうとするのだが・・・

マリア役を演じたのは、マケドニアからの留学生、
アンドリアーナさんでした。彼女は優秀な学生で
ブルガリア、ソフィア大学の映画専攻の大学院を
卒業した人です。

女性でこの大学院修士課程を卒業した人はあまりいないとか。
そのくらい難関な学科だったそうです。

アンドリアーナさん自身は役者ではなく、自ら
脚本を書き、監督をする監督志望の学生でした。
ソフィア大学院時代に監督した映画を見せて
もらったことがあります。

彼女が日芸大学院の博士課程に、国費留学生として
来日し、同じクラスメイトだったこともあり
たまたま声をかけたのが切っ掛けで、この映画に
出演してもらったのでした。

もちろん、映画のヒロインは同性愛者という
設定ですが、アンドリアーナさんには特別に
お願いをして演じてもらったわけで、彼女は
同性愛者ではありません。

しかし、アンドリアーナさんは役にハマり込む
タイプのようで、難なく演じきっていました。
うーん、やるなぁー、と感心したものです。