STUDIO F+のPhoto Blog

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(映画レビュー)さがす(2022年)

2022年3月から7月まで

自主映画の撮影を続けています

 

そんななか

「シン・ウルトラマン」に続いて観た映画が

「さがす」(片山慎三監督)でした。

 

 

(出演)

佐藤二朗

伊東蒼

清水尋也

森田望智

 

片山慎三監督といえば「岬の兄妹」(2019年)で

話題になった監督です。

 

「岬の兄妹」(2019年)はDVDで観ましたが

今回の「さがす」はアマゾンプライムで視聴。

 

感想から言うと、冒頭は面白そうな映画でしたが

観ている人に意外性や驚きをもたらそうと

必死で脚本に変化をつけようとしたあまり

疑問符だけが残る結末になっていました

 

この監督、単純な物語を描くつもりはないらしく

突飛なことを物語に詰め込みすぎた感があります

 

ネタバレはしませんが

佐藤二朗さん演じる「父親」が連続殺人犯を

見つけたというところから物語がスタートします

 

しかしその後、伊東蒼さん演じる「娘」を

残したまま失踪してしまうという展開になり

「娘」が失踪した「父」を「さがす」という

流れになっていくという

 

映画を観ていて感じたのは

実際に起きた事件や犯罪をモチーフにしており

「座間9人殺人事件」など

それに「安楽死」の問題を加味させて

「娘」が本当に探していたのは何だったのか?が

ラストにわかる結末に

 

私は自分でも脚本を書くため

「シン・ウルトラマン」などの大作映画以外は

あまり批判しないように心がけているのですが

 

あえて批判をすると

今回の映画「さがす」は脚本が上手く噛み合って

いないことが大きな欠陥になっているなぁと

 

今回の「さがす」の脚本を手がけたのは

どうやら3人いるようですが

 

ラストの結末から考えてみても

肝心の脚本に欠落している所がありました

 

なんだ、こんなつまんない話を

長々と観せられていたのかと

この映画「さがす」では脱力感しか

ありませんでした

 

映画は「ウソ」が「ウソ」だと

お客にバレた瞬間、一気に

映画が面白くなくなります

 

具体的に言うと

お客は常に冷静、客観的に映画を観ており

「ウソ」が分かった瞬間に冷めてしまうのだと

思うのです

 

所詮、映画はフィクションの物語なんですが

「ウソ」を「ホント」に見せて欲しかった

やはり「ウソ」だと分かって観ているのに

なぜかハラハラ、ドキドキしながら観てしまう

そんな映画が本当に「面白い」映画だと思います

 

比較対象としては次元が異なりますが

テレビで久々に観たロバート・ゼメキス監督の

バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部作は

本当に何度観ても面白い

 

この映画の脚本は、ロバート・ゼメキス

ボブ・ゲイルの二人が手がけたもの

 

しかもNETFLIXのドキュメンタリーによると

当時のロバート・ゼメキス監督は

スピルバーグの秘蔵っ子と呼ばれつつも

「ロマンシング・ストーン」(1984年)で

ようやくヒットを出した程度の監督で

バック・トゥ・ザ・フューチャー」以前は

鳴かず飛ばずの映画監督だったらしい

 

日本の三谷幸喜氏も語っていたが

バック・トゥ・ザ・フューチャー」の脚本は

まさに映画らしいお手本のような作品で

 

物語の結末を知っているにも関わらず

主人公のマーティ・マクフライがどうなるのか?

ハラハラしながら観てしまう

 

それはなぜなのか?

 

映画やドラマの脚本を書くのは

本当に難しい作業であります

 

「ウソ」の物語なのに

「ホント」に見えてしまう

そんな映画が作れたらなぁと思います

 

さて

私は再び残り2シーンの撮影準備に入ります

 

ロシアのプーチンプーチン政権に厳罰を!

ウクライナに平和を!

 

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