STUDIO F+のPhoto Blog

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(イギリスBBCドキュメンタリー)J-POPの捕食者 秘められたスキャンダルを観る

2023年7月10日にようやく自主映画の

全シーンのカラーコレクションが終了しました

51シーン、約700カット

長かった・・・

 

これから整音(MA)の最終版を作成し

CG(グラフィック)の作成にかかるので

自主映画完成はもう少し先になります

 

さて夏の映画シーズンが開幕し

宣伝を全くしないと公言しているジブリ

宮崎駿監督最新作が7月14日に公開されますね

 

私が驚いたのは

インディージョーンズ」の客足が伸びてないこと

これは日本だけではなく本国アメリカでも

同様な現象が見られるようで

 

10数年ぶりの続編公開という事に加えて

主演のハリソン・フォード氏が高齢なのもあり

まさか「インディー」でも集客に苦戦しているとは

まだ観てないので、なんとも言えませんが・・

 

さて今回

私が映像編集の傍ら観たドキュメンタリーが

イギリスBBC制作のジャニー喜多川氏を扱った問題作

「J-POPの捕食者:秘められたスキャンダル」です

(本編52分29秒)

 

J-POPの捕食者:秘められたスキャンダル

 

現在はありがたいことに

BBCYouTubeチャンネルにて無料で

日本語字幕付きで観ることができます

 

下記にリンク貼りましたが

年齢制限があるのでYouTubeBBCサイトからご覧ください

 

www.youtube.com

 

 

下記のYouTube動画はドキュメンタリーの一部です

www.youtube.com

 

これまで

個人的にジャニー喜多川氏の性加害問題については

どうでもいいことでした

 

テレビ業界でも仕事はしてきましたが

私はフリーランスなのでテレビ局の組織に

所属してはおらず、ましてや芸能人でもないため

ジャニーズなぞ全く興味がない

 

夢中になってアイドルを追っかけるなんて

時間とお金のムダだと思っているので

ジャニタレはおろかAKBといった

ガールズアイドルなんて興味なし

 

ましてや、ジャニーズ事務所の問題は

創始者である喜多川氏とそこに集まった

少年たちの間の問題だろうと考えていたのです

 

しかし・・

このBBCのドキュメンタリーで描かれていた

事実はジャニー喜多川氏の性犯罪だけでなく

それを頑なに擁護するジャニーズ事務所

それを取り巻く日本のメディア、マスコミの

閉鎖的な体質が暴かれており

 

さらにこのドキュメンタリーでは

BBCの記者モビーン氏が時折、困惑するくらいの

現代日本社会における目に見えない倫理や

人権の欠如が描かれていたのです

 

印象に残ったシーンがいくつかあります

例えば

ビーン記者がインタビューをした

元ジュニアとの車の中での会話シーン

 

ビーン記者

「当時、他の少年たちの間で

これは根本的に間違っていることだと

そういう理解はありましたか?」

 

元ジャニーズ

「基本的には小中学生で未経験だった

子供たちが多かったっていう

『初体験はジャニーさん』だって

今でも笑い話で言うぐらいで」

 

ビーン記者

「ではそれは、あなた自身のこととしては

一線を超えた行為だったとは思っていないですか?」

 

元ジャニーズ

「僕、そこまでやられてないんで

だから被害にも何も遭ってない(笑)

ただマッサージをしてもらったレベルの

ほんの少しの延長

ほんとにファミリーな」

 

ビーン記者

「振り返って、男の子たちの親で

何が起きているか

気づいている人はいたと思いますか?」

 

元ジャニーズ

「もちろん全然

親は知っている事実ですから

けどジャニーズ事務所に入れたい

親は『ジャニーさんにお尻くらい

提供しなさい(パシーン)』みたいな

周知の事実なんですよ

ジャニーさんがホモセクシュアル

少年愛だ知ってるんですけど

それを『ノー』としない」

 

ビーン記者

「それが一線を超えているのはわかりますか?

実際の犯罪行為の領域に」

 

元ジャニーズ

「本当にジャニーさんが犯罪者であり

あるいは犯罪的な行為を行なっていたと

言ったら

当然、その支援も受け入れられなかったと思うし

受け入れられなかっただろうし

それを受け入れたのはこの日本なんですよ

トップ企業にのしあげたのは日本なんですよ

日本そのものだと思います」

 

ビーン記者

「虐待はなかったと淳也は思っています

それを聞いて彼に対して腹を立てるのは

本当に簡単なことなんですけど

でもそれはフェアじゃないと思うんです

というのも究極的には

何があったのか彼はまだ整理して

受け止めることができず

まだ加害者(喜多川氏)を尊敬しているんです」

 

また次に印象に残ったシーンは

ある元ジュニアだった青年にモビーン記者が

インタビューしたもので

 

ビーン記者

「少年は性虐待されて 喜多川氏は未成年の

少年たちとセックスをしたわけです。

そのことをどう受け止めますか?」

 

元ジュニア

「受け入れちゃっている時点で

やっぱそういう噂が回っているから

これがあれば売れるとかやっぱちょっと

あると思うので

なんかそこはどっちも責めれんかなと

僕は思います」

 

ビーン記者

「そういう扱いをされていたら

どう反応しましたか?」

 

元ジュニア

「正直有名になるのが一番の僕の夢なので

(喜多川氏の性行為を)受け入れるとは

思います」

 

ビーン記者

「(困惑しつつ)頭がついていかないんだけど・・」

 

 

元ジュニアへのインタビュー中に

ビーン記者が何度か困惑し

「どうしても頭がついていけない・・

本当に理解できない」と言うシーンがあります

 

 

ある居酒屋を経営している元ジュニアの

インタビュー後にモビーン記者は

「あの会話の一部は僕にはもう・・

狂っているというか

でも起きたこと何ひとつ

彼は認めてないんだと思います

それこそ『グルーミング』です」

 

グルーミングとは

搾取される側にその相手とまるで特別な関係が

あるかのように思い込ませる環境を

搾取する側が作り出すこと

 

つまりジャニー喜多川氏は彼(元ジュニア)を

それほどまでにコントロールしているわけです」

 

 

ラストシーンに

ビーン記者がカメラマンと通訳を連れて

ジャニーズ事務所に乗り込んでいくシーンがあります

 

しかし

ジャニーズ事務所の対応は冷たいもので

ビーン記者は外に出てきます

 

ビーン記者

「なんかもう完全に人間性が欠如している!

何十年もさかのぼる疑惑について

あの広報担当と話をしていて

下手をすると数百人に影響した内容なのに

それに対して

「言うことは全て言ったから

あとは正式なやり取りだけにしてください」

って、そんな返事をするって

実際の問題に向き合うつもりは

まったくないのかって

しかも『象牙の塔』どころの話じゃない

ここにこの巨大な建物があって

玄関の受付にはジャニー喜多川氏の絵があって

ジュリー藤島氏が社長で

喜多川一族の一員で

ジャニー喜多川氏のめいで

だったら意味のある形で回答しないと

当たり前ですそれが仕事の一部でしょう?」

 

 

このシーンを観た時

私は同じ日本人として恥ずかしさ以上に

ものすごい怒りが込み上げてきました

ジャニー喜多川氏は性犯罪者ではないのか?

ジュリー藤島氏の対応は不適切ではないのか?と

 

一番情けなかったのは

このBBCのドキュメンタリー放送後に

日本のテレビ局や新聞といったメディアが

喜多川氏の性加害問題をようやく

取り上げるようになったこと

 

ジャニーズの問題は

国内の問題なのになぜ海外の

イギリスのメディアが追求しないと

日本国内は動かなかったのか?と

 

この問題が派生して

今では山下達郎氏や松尾潔氏の場外バトルなど

ジャニー喜多川氏をめぐる意見の相違が目立つ

ようになっているのですが

 

7月13日付のディリースポーツの記事

山下達郎ラジオ発言の波紋 浮き彫りとなった

「芸能界と一般社会のズレ」中村竜太郎氏が解説」

 

news.yahoo.co.jp

 

 

この記事を読んで

わかったことが1つだけあります

 

この記事の中で

「業界は『松尾が余計な発言をして

達郎さんの名を汚した』という意見が大勢で

批判する人は皆無。

山下達郎は)天才は天才ですし

お金になる人を守るのは

我々のルールみたいなものです」

(レコード会社幹部)

 

 

日本人はどこまで愚かになってしまったのか

 

要はその人がどんな人であれ

お金を稼ぐ人間なら

ビジネス的に「必要な人間」なので

喜多川氏が裏でどんなことをしようとも

見て見ぬふりをする

 

マネーメーカーは守られなければならない

とする倫理的に見てもふざけたルールが

暗黙の了解として存在しているということだ

 

これは多くの今の日本人が「拝金主義」に

陥っている証拠だと私は考えている

 

お金をたくさん持っている人こそ

尊敬される人物で成功者なのだとする傾向

例えその人物が裏で犯罪行為をしていたと

してもである

 

果たしてこれは正しいのか?

 

今の日本の教育は

「ビジネス型」の人間を作るためにある

システムであると私は思っている

 

そこには哲学や倫理、モラルがある人間性豊かな

人間を育成するのではなく

とにかく利益追求型の人間、競争で勝ち残った

勝ち組グループが負け組を支配する世界を作ること

これが今の日本社会なのではないか?

 

ビーン記者が言い放った言葉

「完全に人間性が欠如している!」

これは多くの今の日本人に当てはまるのではないか?

 

 

守銭奴」という言葉があるが

どう考えても無茶苦茶な闇バイトに応募して

白昼堂々と強盗を働く若者たち

(最近のニュースでは女子高生まで加担していた)

 

お年寄りに電話をかけて詐欺を働く

特殊詐欺グループの連中ども

 

新宿の東横で自分の体を売りながら

お金を稼ぐ若い女性たち

などなど

 

これら全てに共通しているのが

「お金」であり、「拝金主義者」たちの

哀れな成れの果ての姿ではないだろうか

 

ジャニーズ事務所の横柄な態度にも

似たような共通点がある

 

ジャニー喜多川氏が性犯罪者であるにも

関わらず、黙認してきた芸能界、マスコミ

マネーメーカーこそ尊敬されるべき人物だと

してきた悪しき慣習がそこにはある

 

日本社会はどこまで落ち続けるのだろうか?

BBCのモビーン記者が突きつけた問題は

はるかに大きいと私は考えている

 

最後に印象に残ったシーンについて

ビーン記者が原宿の非公認の

アイドル写真販売店を取材するシーンで

彼がジャニーズのアイドルたちの写真を

目にして気がついた点が非常に鋭い

 

ビーン記者

「本当に特定の決まった「タイプ」なんですよね

まずみんな若く見えるし

ヒゲははやしていないし

髪型もある種決まっていて

顔型にも特定のタイプがある

ある種の無垢で純粋な少年ぽさみたいな

ものがあって

何が自分たちのブランドなのか

承知してやっていて

それを売っているんですね

どのタレントもひとつの特定の

イメージを反映している

一人一人の違いは本当にほとんどなくて

なんだかまるで大事なのは個々の少年じゃなくて

大事なのはイメージだっていう

それを受け入れるかどうかだっていう

大事なのはブランドであって

この写真の男性たちは全員それを

映し出しているだけ、そういう感じがする」

 

この手のアイドルのブランド戦略は

かつての日本を参考にしている

韓国アイドルグループにもそのまま

当てはまる事実であり

 

多かれ少なかれアイドルを売って

金を稼いでいる業界は似たようなことを

しているとは思う

 

7月12日付の東京新聞の記事に

「国連人権理、ジャニ性加害調査へ

作業部会、当事者聞き取り」とあり

 

www.tokyo-np.co.jp

 

ついに国連人権理事会まで

ジャニー喜多川氏の性犯罪に動き出した

 

はたして

ジャニーズ事務所はこのまま消えていくのか?

それとも本気で改革ができるのか?

世界が注目している

 

最後に

ロシアの独裁者プーチン

およびプーチン支持者に厳罰を!

ウクライナに平和を!

 

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